「東方龍」が舞うドイツ紡績博物館

ドイツ西部クレフェルド市にあるドイツ紡績博物館は11月1日、「金糸竜」中国紡績品特別展を開催し、竜模様の中国紡績刺繍服飾約120点を公開し、地元の人々とメディアの注目を集めた。

クレフィールド市は中国との付き合いが深く、400年以上前から中国杭州とシルク貿易を展開していた。アジアの織物専門家で企画展人のヴァルト・ブリックス氏は、竜の中国文化における概念は西洋の認識とは全く異なり、帝王の権力を象徴し、万物に流れる怒りを象徴すると述べた。今回展示された中国の竜衣などの織物は色が鮮やかで、細工が細かく、保存が完全で、ヨーロッパだけでなく世界にも価値がある。

ドイツ紡績博物館のアニット・シラク館長によると、今回の特別展は2021年5月まで続く。新型コロナウイルスの影響で、博物館は11月2日から11月30日まで休館を余儀なくされたが、再開時には多くの人が訪れると信じられている。

特筆すべきは、中国のファッション婦人靴ブランドshemeが今回の特別展に2足の限定蜀繍短靴、「海水江崖」と「百鳥朝鳳」、そしてプライベートコレクションの金糸竜衣をもたらしたことだ。

shemeブランドの創業者である劉琼英氏は記者に対し、今回の展覧会は千年近くの服装の変遷を乗り越え、中華文化を生き生きと表現し、精緻な展示品はドイツの人々に数百年前の中国の創造、芸術、審美を鑑賞する機会を与えたと述べた。

劉琼英氏によると、shemeは成都発のブランドで、成都はドイツのクレフェルド市と密接に連絡しているという。現在、中欧の急行列車に乗ると、成都からの商品はドイツやフランスなどのヨーロッパ諸国により早く、より便利に運ぶことができる。

彼女は、蜀繍はshemeブランドの魂だと言った。同時に、shemeブランドは精耕細作で、文化を超えた革新を勇敢に行う「冒険家」であり、中華文化の要素を絶えず探索し、運用し、現代的なデザインと結合し、「一帯一路」建設を契機に、中国文化、デザイン、審美を含むファッション婦人靴と文化創造製品を世界にもたらし、民心の疎通を促進する。

「中国がますます世界に認められるにつれ、中国人女性はますます自信を持って世界に進出している。彼女たちは本土ブランドの使用者であり、さらに世界中に中国の美しいデザインを伝えている」と劉琼英氏は言う。